朝、体が鉛のように重く起きられない…
辛いですよね。
でも、自分を責めないでくださいね。
あなたのせいではありません。
「朝起きられない」のは、うつの典型的な症状の1つ。
だから、甘えでも意志が弱いからでもありません。
体がそう欲しているのです。
罪悪感を持ったり、自分を責めたりしてはうつをより悪化させてしまうことになります。
自分に「朝起きられない」のはうつの症状のため、まずはうつの回復・治療に専念するのが一番だと認めてあげましょう。
うつが回復していない状態で朝起きられない状態をなんとかしようとしても、正直難しいと思います。
朝は一番うつの状態が重いです。
そこから昼・夜と時間が経つうちにうつの状態も軽く感じられるようになります。
朝って、どうしても活動スタートのイメージがあり、実際動いている人が多く音も多いの、
動けない自分がつらくなって落ち込みやすいですよね。
一方、周囲が寝静まった夜中はなんだかとっても落ち着きます。
だからどうしてもうつがある程度回復するまでは、昼夜逆転しやすいです。
でも、いいんですよ。
エネルギーが溜まって、うつがある程度回復して動きたくなるまで、無理に自分を動かそうとしなくていいんです。
朝起きられなくても、昼夜逆転してもいいんです。
まずは、自分に優しくしてあげてください。
起きられない自分を許してあげてくださいね。
エネルギーが溜まって、うつが回復してきたら「朝起きられない」対策をしましょう。
私もいろいろ試しましたが、効果を感じたのは「メリハリのある生活」でした。
ダラダラと過ごしていると、体も気持ちもシャンとせず、朝目が覚めても起きることができません。
だから、メリハリのある生活を心がけると朝も起きやすくなります。
メリハリのある生活をするには、どうすれば良いのでしょうか?
うつの生活はできないことも多いので、生活が単調になりやすいですよね。
そんな中でのメリハリのある生活、難しく思いませんか?
でも、実は難しいことはないんです。
メリハリのある生活にするためにすること、それは「今に集中する」ということです!
というのも、うつの時ってやはり思考能力も低下しますし、まとまりのないいろんなことをグルグルと考えやすいです。
やっていることに意識を向けず、他のことをグルグル考えていることって結構多いです。
それを今やっていることに集中するように心がけるんです。
例えばごはんを食べている時は、食べていることに集中する。
「この人参固いなぁ」「これ、おいしいなぁ」「塩分がちょっと多いなぁ」と気持ちを食べることに向けるんです。
また、はみがきも歯を磨くことに集中する。
他のことを考えながらボーっと手を動かすのではなくて、歯の1本1本磨いていくのに意識を向けるんです。
1つずつで良いので、「集中する」「やっていることに意識・気持ちを向ける」ということをやっていくと自然にメリハリがつきます。
すると、自然に心も体もシャキッとして朝起きやすくなります。
うつがひどい時は、とにかく休むことが大切ですが、回復してきてエネルギーもあり、動きたいのに朝起きられないという状態にあるのならこの方法はおすすめですよ。
【まとめ】
・「朝起きられない」のは、うつの典型的な症状。
甘えでも意志が弱いわけでもないので、自己嫌悪や罪悪感を持たない。
うつの回復・治療が最優先!
まずはエネルギーが溜まるまでしっかり休む!
・うつが回復してきたら、「メリハリのある生活」を送れるようにする。
その方法は、1つずつで良いので「今のことに集中する」「今やっていることに意識・気持ちを向ける」練習をする。
それをしていくと、自然に心も身体もシャキッとなり、朝起きやすくなる。